ホテル住まいをしている話 最終回
ポストが遅くなってしまいました。
の続きです。
いよいよフィナーレ。
30日間のホテルぐらしもいよいよ終わり。
ラストスパート(?)をかけました。
場所
柏の葉(千葉)
前回の週末を過ごした場所でもあります。
遠くからとんぼ返り、というのは癪なので、滞在できる最大期間の3泊いました。
柏の葉は千葉の文京区というか、子育て世代が多く、学校もあって治安も良さそう。
開発された時期も比較的最近のようなので、駅前の設備なんかもピカピカでした。
それなのに自然はたくさん残されていて、かつ、野放図ではなく手入れされている、丁度よい人工感があります。
朝に自然公園を散歩しちゃったりして。
途中で会ったワンちゃんにご挨拶させてもらったりしました。
朝からお散歩しました。大きな自然公園で、空気も良かったです。
— 菊池紘 (@kikuchy) 2021年6月15日
お散歩中のわんちゃんにご挨拶したりして楽しかった pic.twitter.com/7iQUhD1kiy
バラ園があったり。多分シーズンのお終いごろなのかな、枯れかけの花が多かったですが、まだほんのりと香りがします pic.twitter.com/OfGatngUrZ
— 菊池紘 (@kikuchy) 2021年6月15日
ご飯は主に駅前のららぽーと頼りでしたが、移動すれば他にも飲食店はあるようでした。とは言え、国道16号線沿いなので、車か、せめて自転車がないと移動が辛いところ。
東京と比べると土地が広い。良いところでもあり不便なところでもあり。
複数の地域の比較ができてよい機会でした。
さらば柏の葉!!
— 菊池紘 (@kikuchy) 2021年6月16日
なんか駅の周りだけでも良い感じの場所がたくさんあって良い土地だった pic.twitter.com/d5F8BcUOK9
銀座(二回目)
もうアッパークラスを除く都内のホテルは回りきってしまったので、次はどこにしようか悩みました。
結局は部屋の綺麗さと大浴場の有無が決め手で、銀座にもう一度泊まることに。
とはいえ、ホテルとオフィスの往復でした。
オフィスからの帰り道に立ち寄ってテイクアウトのお惣菜を買わせていただいた、日比谷公園付近のお店がサービス良かったので記憶に残っています。
春秋ツギハギさん
shunju.com
おかげでお腹いっぱい夕飯を食べられました。
五反田(二回目)
週末は、露天風呂がありかつ食事の選択肢が豊富な五反田へ。
なんと言っても駅前にある東急ストアが心強すぎる。
大学の研究室のリモートOB会や、会社のつながりでお世話になっているイベントの飲み会にリモートで出席するなど、リモート会議三昧の週末でした。
空き時間に少し駅の反対側を歩き回るなどしました。
高そうな住宅が立ち並ぶ一角にかなり大きな空き地があるなどしていて、この土地って投資用に取得できたりしないかしら、とか思っていたりしました。思っていただけ。
こういうとき、何かしらの事業をやっている会社と行動力を持っていれば何かできたのでは、とか後から思ったりします。
散歩していたらビルの中に神社が収まっていたりする、現代的?な光景を見つけました。
散歩中に見つけたビルの中に突然現れた神社
— 菊池紘 (@kikuchy) 2021年6月19日
その中にまた小さな神社があったりして面白い構造してました pic.twitter.com/gjMmAiYgir
このあたりもいい土地だったなぁ。
銀座プレミア
最後が近いので、思い切ってアッパークラスを取ってみました。
新橋も近ければ築地も近い。
結局、休日は新橋には行かず有楽町や築地に入り浸っていましたが、西京漬の良いお店を見つけられたのでよかったです。
平日はずっと部屋で仕事してたのであまり周辺は回れていません。
六本木
最後です!
思い切って(ry
ただし一泊のみ。
夜到着の朝出発なので、あまり街歩きはできていません。
六本木はメルカリさんと元Googleの街、というイメージしかない(つまり六本木ヒルズ周辺にしか行ったことがない)ので、周辺を歩くのは初めてでした。
驚いたのは、意外と人が居ないこと。
ホテルが六本木一丁目駅周辺だったというのもあるかも知れません。
繁華街と聞いていたので、シンとした住宅街に驚いたりしました。
ホテルに着くのが20時以降だった、というか用事が終わってオフィスを離れたのも20時以降だったため、店舗を見つけての夕食の確保は早々に諦め、デリバリーを頼むことに。
まあ諦めるまでの間にしばらくホテル周辺を見て歩いていたのですが、繁華街方面はさすがに人が多かったです。
緊急事態宣言が終わったということもあってか、酔っ払っていると見られる若い(若めな?)人が多い。
皆さま、大声で喋ったり騒いだり。
30日間都内をふらついていても健康そのものだった私の脳裏に初めて「コロナ」の文字が浮かびました。
繁華街方面からは早々に退散。
帰り道にあったミートパイのキッチンカーから美味しそうな香りが漂ってきていたので、一つ買わせていただきました。美味しかった。
さあホテル暮らし最後の夜だ!!六本木に来たぞ!!
— 菊池紘 (@kikuchy) 2021年6月22日
新しい建物と古い建物が交互に並んでいたり、新しい建物は軒並み効高価そうな繁華街を見るとバンコクを思い出しますな…
2枚目は路上でミートパイ売ってたキッチンカー。パイ美味しかった😋 pic.twitter.com/uJwmZSsrLl
あと、部屋には何故か玉手箱がありました。
なんなんだこれは…
翌日は荷物を引きずって会社まで徒歩出勤。
やっぱりキャリーを引きずっていると歩くのが遅くなりますね。
これにてホテルぐらしは終了。
その日の晩は実家に帰りましたとさ。
総まとめ
1ヶ月ずっとホテル生活、しかも都内+アルファを転々とするという、長期出張でも無い限りはなかなかできない生活を体験できました。
いわゆるIT系の仕事をしているので、仕事は場所を選びませんでした。逆に言えば基本的に出張などという機会も殆どないわけです。
大型カンファレンスなどがあれば出張の機会はありますが、それでも数日。一ヶ月丸々というのはそうそうありえません。
また、ホテル生活と比較するのが「オフィスまでやたらと遠い実家での生活」なので、一人暮らしの良いところも享受できたのが大きい気がします。
感想をまとめてしまうと「とっても楽しかったです!」という一言で終わってしまうので、いくつかの観点で思ったことをまとめたいと思います。
食事
夕飯が大変でした。
私がホテル住まいをしている間、東京都と千葉県は緊急事態宣言下、または蔓延防止等重点措置対象だったため、レストランなど外食店舗が基本的に20時に閉まります。
仕事終わりの定時は19時。食べる場所の選り好みをしているとあっという間にラストオーダーの時間を過ぎてしまいます。お店によっては19時にすでに閉めてしまっているところも。
場所によってはテイクアウトも遅い時間までやっておらず(20時に閉まってしまうお店も!)、だいたい常に夕食難民でした。
どうしても確保が難しい場合は、コンビニご飯かフードデリバリーを頼むことになります。
(フードデリバリーは普段行かないお店のものを頼めたりするので、それはそれで面白みがあるんですけれどね)
昼食やデザート類で言えば、とても恵まれた環境だったと思います。
あちこち出歩けば、普段は目にしないようなデザートがたくさん見つかります。フルーツサンド美味しかったなぁ。
今回は買っていませんでしたが、銀座にはアンパンの木村屋など有名なうまいものどころが集まっていますし、名前は知らなかったけれど美味しそうなディスプレイを出しているお店もありました。
睡眠
基本的に最高。
誰に断ることもなく、電気代も気にせず(!)冷房を強めにして布団でぬくぬく眠れます。室温設定は、普段は26℃ですが寝るときは24℃。
(人間は少し寒いくらいの気温の方が眠りやすいのです)
入眠の時間を自分でコントロールできるのもストレスレスで良い感じです。
内臓の健康のために、入眠の4時間前までに夕食を終わらせておく、というのが実家ではなかなかできなかったのですが、一人暮らしならその時間も好きにコントロール可能。
内臓の調子が良いと気分も良いです。
ただ寝具は実家に用意しているものが一番良かったかなと再確認しました。
ホテルの枕は基本的に私には高すぎるようでした。
実家では枕の高さやスプリングの硬さなどを自分用にアレンジしてあるので、流石に比較にならない感じ。
健康
抜群に良かったです。
平日はオフィスまで歩いて出社してみたり。
休日にホテル周辺の町並みを眺めながら無計画に歩きまわったり、行きたかったお店に寄ってみたり。
何だかんだで一日に10000歩以上歩いたりするので、おかげですこぶる健康的な生活を送れました。
体調が良いだけでなく、気分がすこぶる良いです。
入眠時間や食事の時間がコントローラブルなのもあり、ずっと気分が良かったですね。
実家に帰ったら本格的な梅雨入りをしたのもあり、即、丸一日家から一歩も出ない生活に逆戻りしました。
対策として足用のEMSをAmazonのセール時に購入(安くなってないですが、ポイントは帰ってくる)。
実家に戻って1週間程度使い続けていますが、膝から下が少し角ばって見えてきた気がします。
が、実際に歩き回るのには敵わないですね。歩きまわりましょう。
金銭面
一番のネックです。
まず今回の基本料金で15万円、ホテル一泊で500円(アッパークラスだと2000円)。
そして食費がかかります。私は一日2食しか食べないにしても、一日あたり2000-4000円、美味しいものがあればお金をかけてでも買ったりしているので、日によってはもっとかかってます。
ほぼほぼクレジットカードとPaypayで支払っているので、自動記録されている金額を見ると、食費は7万円程度かかってました。
いや、一人暮らしで食費でこれだけって相当な支出ですよね…
これだけ食費がかかる理由は簡単で、移動が多い&冷蔵庫が小さいため食料の買いだめができないこと、調理設備がないので食材で買ってきて料理をすることができないことです。
今回のプランでは素泊まりなので、ホテルの朝食と夕食を食べようと思うと、そこそこ高額な支出が必要になってしまいます。
そのため、出来合いの料理を買い求めるしか手段がありません。
また、ホテルが都心にあるとスーパーマーケットの類がほとんどないので、安い惣菜を買い求めることも難しいのです。
(五反田や柏の葉だと遅くまで開いているスーパーマーケットがあったので助かりましたが、京橋や銀座、大手町なんかだとスーパーマーケットがない)
時間
自分でスケジュールを立てて、自分ひとりのために行動できるので身軽でした。
やはり自分の生活がコントローラブルである、ということがストレス低減に大きく影響しているようです。
ずっと気分良かった。
また、オフィスまで歩いて出社できる、または電車を使っても短時間で移動できる位置にいる、というのも精神的に良かったです。
歩いて運動になれば多少時間がかかっても良い、という気分になれますし、電車で移動するならなるべく早く行き帰りできると、時間を無駄にしていない気分になれます。
(元が電車で片道1.5時間通勤。通勤の度に小旅行な上乗り換え回数も多いので、特にたくさん歩いたわけでもないのに疲れが先に来て、転地効果よりもダルさが勝ちます)
家事をほとんどしなくて良い、というのも自由時間を増やせた大きな要因だと思います。多分洗濯しかやってない?
部屋や水回りの掃除は宿泊サービスのうちですし、所によっては独り身には入手も維持も困難な大浴場があったり。
実家に帰って真っ先にしたのが風呂掃除だったので、もし自分で風呂を選べる機会があれば、洗わずに済む浴室が欲しいなーーーーと思いました。
初期投資めちゃくちゃ高い(100万〜300万)ですが、絶対QoL上がる。
あとロボット掃除機の導入も。これを実現するにはまず天井まで積んだ未読本をどうにかしないといけない。
休日に公園で自然を満喫したり、史跡を見つけて歴史に思いを馳せたり、人や物との出会いがあったりと、移動にはたくさんの楽しみがありました。
その移動の時間を確保でき、かつそれを飽きる前にコロコロと変えられるというのは、ホテル生活の大きなメリットではないでしょうか。
発見
箇条書きでつらつらと。
- 自分が何を好きでどう飽きていくのかわかった
- 移動が好き。転地効果はやはり強い。仕事してても気分が良い
- 海外旅行はコロナ禍以前に良く行っていましたが、移動が好きなのか休暇が好きなのかの区別がついていなかった
- 休暇ももちろん好き。週休7日で働ける仕事カモン
- 海外旅行はコロナ禍以前に良く行っていましたが、移動が好きなのか休暇が好きなのかの区別がついていなかった
- 同じ道は同じ時間帯に3回も通ると飽きる
- オフィスから銀座・京橋方面に同じ時間帯に何回か歩いたらやっぱり飽きた
- もうちょっとちゃんとした観察眼があれば、些細な違いに気づけるかもしれない。大味が好きなのだ
- 意外と趣味プロしてなくても楽しめることはある
- 大学時代とかはずーーーっと趣味プロしてたし、コーディング以外にも楽しみはやっぱりあるのだよなぁと改めて
- ただし一日の時間は有限なので、歩く時間が増えるとコーディングの時間は減る
- ちゃんと自分を見つめ直すきっかけになったのはとても良かった
- 自分の形というのは、観測してみないとわからない。何かやってみてそれにどう反応したのかを観測しないと…
- 移動が好き。転地効果はやはり強い。仕事してても気分が良い
- 土地々々の違いがわかってよかった
- 東京の価値は、近い距離に様々なものが集まっているということ
- そりゃ便利ですよね、商業施設が充実しているだけでもうすごい
- その反対に、1時間歩いても畑か人家しかないとなると、そりゃ人も来ませんわ、ってなる
- 山しかないともっとね…
- 地下鉄の深さと歴史の浅さ
- 銀座線が浅いところを通っているのは古いから、南北線が深いところを通っているのは新しいから
- というのを知識として知ってはいても、重たいキャリーケースを引きずっているとよくよく体感できる
- 東京の価値は、近い距離に様々なものが集まっているということ
- 意外と人に話しけけてもよい
- 話しけけても困っちゃうだろうな…とか、返答があっても話続けられる自信ないしな…とか遠慮していた
- 意外と話してみるもん
- 結構話せるし、話せると楽しい。いろんなこと教えてもらえたりもする
- もちろん相手による部分は多いと思う
- インターネット回線の品質は選べない
- もちろんそのホテルが使用している通信設備によるでしょうけれども、少なくとも私が泊まっていたホテルはめちゃくちゃ不安定だった
- Twitter Spaces挑戦してみたらぶつ切れで、配信どころではなかった
- もちろんそのホテルが使用している通信設備によるでしょうけれども、少なくとも私が泊まっていたホテルはめちゃくちゃ不安定だった
回線が安定しなくてまともな話ができませんでした…🙇♂️
— 菊池紘 (@kikuchy) 2021年6月15日
ホテル暮らしのデメリットは回線の品質を自分で選べないことです!!! https://t.co/7RQRk2k31z
- スキンケアちゃんとやるためにはクレンジングオイルかクレンジングクリームが必要
- あと時々ピーリングジェルとか
- ホテルは女性にはスキンケア系のアメニティを出してくれるが、男性には出してくれないようだ
- 日焼け止めを落とすのに、あと角栓汚れを落とすのにクレンジングが欲しい
- スキンケアを真面目にやり始めた話はまた別に書きたい
- 意外とワーケーションできるかもしれない
- 自分は意志が弱いので、絶対ワーは無理だと思ってた
- 意外と昼間は仕事できる
- ただし、作業しやすい机と椅子が条件
- だいたいのホテルの部屋には椅子に対して低すぎる、またはキーボードを広げるには狭い机しかなく、結局オフィス通いしていたのはそれも一因
- 三井ガーデンホテルだと、上野、柏の葉、銀座プレミアは書類机またはそれに類する机があって良かった
今後こういう機会がまたあるかどうかはわかりませんが、今後も旅行にいったり、ワーケーションに挑戦したりしてみようと思います。