『プラチナデータ』読書ログ(3/100)
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/07/01
- メディア: 単行本
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ラノベ以外も読もう、ということで話題作を手に取ってみました。
文庫本ではなくハードカバーで。
読んだ感想:
推理ものの王道だったと思います。
登場人物のバックグラウンドが語られ、事件が起き、主人公が事件解決のために奔走し、段々と情報が集まって来て、犯人が明らかになり、事件が解決する、という…
面白い事は面白かったですが、意外感は無く、特別面白い、という印象ではなかったです。
初めは嫌なヤツかと思っていた人が主人公で、虚を突かれたような出だしでした。まあ、神楽と浅間で主人公は二人居る、という考え方もできそうですけれど。
絵に描かれた手が誰の手だかは、神楽の過去が語られた時にわかりましたが、防犯カメラに仕掛けられた装置を誰が作ったのかは、最後までわかりませんでした。小説だと、「登場人物に一言も会話をさせない」という手法で、何度も登場している人物の存在感を消すことができるんですね。新しい手法を見た気がします。
個人的には、被害者と付き合いがあったアメリカの数学者の名字がノイマンだった、という部分でちょっと嬉しくなりました。まあ、名前が地の文で出て来ただけでしたけれど。